コーヒーのダイエット効果

コーヒーを飲むとダイエット効果があるという根拠は、コーヒーに含まれるカフェインやクロロゲン酸というポリフェノールに脂肪を分解する働きがあるというものです。

カフェインは脂肪分解酵素であるリパーゼの働きを活発にすると言われています。また、クロロゲン酸というポリフェノールには褐色脂肪細胞を活性化させる作用があると言われています。

褐色脂肪細胞とは体温を上昇させることでエネルギーを放出させる脂肪細胞のことで、普通のエネルギーを蓄える役割を持つ脂肪とは異なるものです。

しかしコーヒーを飲むだけでダイエット効果を得られるとは考えない方がよいでしょう。例えば、コーヒーに含まれるカフェインを摂取することで脂肪の分解が促進されたとしても、分解された脂肪が消費されなければまたくっついて元に戻るだけです。分解させた脂肪をどうやって燃焼させるのかが重要な部分です。

運動前にコーヒーを飲むとダイエットに効果あり

コーヒーでダイエット効果を得ようとするなら、運動と併用することです。運動する前にコーヒーをあらかじめ飲んでおくことで、運動能力が高まって消費カロリーを増やすことができます。これは黒酢に含まれるクエン酸と同じ考え方です。

カフェインには運動能力を高める働きがあることから、2003年までは国際オリンピック委員会の規定として「選手の1mlの尿中に12マイクログラム以上のカフェインが含まれていると失格」とされていました。

カフェインを摂取することで高まる運動能力として、中程度から強度の運動でその効果が特に現われると言われています。また運動開始から疲労までの運動持続時間が延びることが様々な研究結果から明らかにされています。

ジョギングのような有酸素運動をする前にあらかじめコーヒーを飲んでカフェインを摂取しておくとよいでしょう。あらかじめカフェインを摂取しておくことでジョギングをしても普段より疲れにくくなり、その結果ジョギングの継続時間が延びるため消費カロリーが増えるというわけです。

運動としては有酸素運動がよいので、ジョギングの他には水泳の前にカフェインを摂取する、というダイエット方法もよいでしょう。ジョギングが好きならジョギングで全く問題はありませんし、水泳の方が続けやすいのなら水泳でよいでしょう。

カフェインは摂取後20分ほど経過してから効果が出てくると言われているので、運動を行う20分から30分前にコーヒーを飲むとダイエット効果を期待できます。

コーヒーはできるだけブラックで

ダイエットを目的とするならコーヒーはブラックで飲むべきでしょう。コーヒーをブラックで飲むなら摂取カロリーを気にする必要はありませんが、クリープやミルクを入れると思った以上に余計なカロリーを摂取してしまうことになります。

砂糖も控えめにするか、できれば砂糖抜きの方がよいでしょう。コーヒーのダイエット効果を上回るカロリーを余計に摂取していたのでは意味がないからです。